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AQGroup 住宅技術活用の普及に糸口/中大規模木造で新組織/ホテル開発を体感の場に

AQGroup 住宅技術活用の普及に糸口/中大規模木造で新組織/ホテル開発を体感の場に

  • 2026.03.30
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 AQ Group(埼玉県さいたま市、加藤博昭社長)は、中大規模木造建築の普及を目指す新組織「AQフォレスト次代(じだい)ビルダー」を発足させる。また「純木造5階建て以上」のホテル建設(東京都台東区)に着手するとともに、2030年までに年間計2万棟(住宅・非住宅合算)の完工を目指す。
 宮沢俊哉会長=写真=は、これまで中大規模木造の普及を阻んできた「耐震性」「防耐火」「遮音性」「金融」「コスト」の5つの壁を住宅技術の応用で打ち破ったと強調。一般的に鉄筋コンクリート造の1・5倍から2倍とされる木造ビルの建築費を、住宅用部材の転用によってRC造の約3割削減することが可能という。
 また、第三者機関によるエビデンス(根拠)の取得で、木造では困難だった「最長35年の長期融資」や「法定耐用年数47年評価」を可能にするスキームを実現した。
 新組織には全国の地域工務店や地場ゼネコンなど、直営、加盟企業43社218拠点体制とし、具体的には地域の工務店で7兆円(3階建て以下の建築)、地場ゼネコンでは16兆円規模(5階建て以下の建築)の中大規模木造市場を目指す。
 中大規模建築の土台となる「杭(くい)」や基礎構造について、宮沢会長は「地盤調査(ボーリング調査)の結果、一定の地耐力が確保されていれば「中大規模であっても杭を打たない選択肢は十分にある。現に3階建て程度なら杭なしの事例は存在する」と述べた。
 また、工務店が中大規模建築を苦手とする要因について「杭の有無そのものより、複雑な基礎形状への苦手意識にある」「ベタ基礎や布基礎といった住宅用基礎の延長線上で、いかに効率的な設計を行うかが重要」とし、住宅メーカーならではの「標準化」と「簡素化」のノウハウを、中大規模建築の基礎設計にも適用していくとした。
 計画中の純木造ホテルは、意匠設計に藤本壮介氏らを迎え、構造の細部まで「木」にこだわった先駆的モデルとする。宮沢会長は「マンションは入居後に性能を体験できないが、ホテルなら誰もが木造の遮音性や居住性を体感できる。RC造に慣れた層が『木造でいいじゃないか』と確信するランドマークにする」と意欲を語った。
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