主要不動産会社3月期決算/住宅・投資需要に底堅さ/オフィス市況急回復も後押し
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2026.05.25
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主要不動産会社の26年3月期決算が出そろった。住宅事業は用地高や建築費高騰に伴う価格上昇や、円安による物価高、住宅ローン金利の上昇などの影響は見られたが、根強い需要に支えられて販売は堅調だった。投資需要の活発さに加え、企業業績の好調さなどを背景にオフィス市況も空室率の低下、賃料上昇が続き、全体的には増収増益傾向が継続した。特に幅広い事業を展開する総合不動産大手では個人・投資家向けとも分譲事業が好調だったことに加え、オフィスなどの賃貸事業も市況の急回復で大幅な増収増益となり、最高決算が相次いだ。今後、懸念されるナフサ不足など中東情勢の影響は次期以降になる見通し。物件引き渡し時期の遅延なども予想されるが、各社の業績予想を見る限り、全体的には好調さを持続する模様だ。
不動産決算、最高更新相次ぐ
総合不動産大手5社はいずれも前年に引き続き、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の各指標で過去最高を更新した。
三井不動産は売上高2兆7097億円、営業利益3977億円を計上。それぞれ前期比3・2%、6・7%増加した。部門別の売上高と事業利益は、賃貸が9366億円で利益1770億円、分譲が7292億円で同1931億円、マネジメントが5114億円で同808億円、施設営業が2441億円で同463億円、その他が2882億円で同101億円。賃貸、分譲、マネジメント、施設営業の主要4部門の事業利益は過去最高を更新した。
その要因として、賃貸は「国内外オフィスの賃貸収益・利益の伸長など」、分譲は「国内住宅分譲の順調な引き渡し、販売用不動産・固定資産の売却の進ちょくなど」、マネジメントは「カーシェア事業での収益増加、プロジェクトマネジメントフィーの増加など」、施設営業では「ホテル・リゾートの収益・利益の伸長、東京ドーム使用料の増額改定など」を挙げている。
三菱地所は売上高1兆7461億円、営業利益3297億円を計上した。部門別の売り上げと営業利益はコマーシャル不動産が6169億円で利益1356億円、丸の内事業が4089億円で同975億円、住宅事業が4538億円で同572億円、海外事業が1988億円で同571億円、投資マネジメント事業が370億円で同14億円、設計監理・不動産サービス業が884億円で同126億円。投資マネジメントを除き、増収増益を確保した。
コマーシャル不動産事業は「オフィス・ホテル・商業施設ともに好調に推移。物件売却益の大幅増加によって増益」、丸の内事業は「再開発に向けた閉館による減益要因があったものの、増額改定などによる既存ビル賃貸利益増が上回り、営業利益は増益。新規リーシング、既存ビル賃料改定は堅調に推移。26年3月末時点での空室率は0・55%」、住宅事業は「国内分譲マンションの増益で増益」、海外事業は「米国データセンターなどの物件売却益の増加などで増益」などと説明した。
住友不動産は売上高1兆577億円、営業利益2991億円を計上した。部門別の売り上げと営業利益は、不動産賃貸が4606億円で利益2101億円、不動産販売が3240億円で同762億円、ハウジング(旧完成工事)が1889億円で同134億円、ステップ(旧不動産流通)が753億円で同236億円だった。主力の不動産賃貸に加え、不動産販売、ステップ事業が最高益を更新した。既存ビルの期末時点の空室率は4・3%で、前期末(5・8%)より大幅に改善した。
東急不動産ホールディングスは売上高1兆2460億円、営業利益1668億円を計上した。部門別の売り上げと営業利益は都市開発が3999億円で利益752億円、戦略投資が1466億円で同132億円、管理運営が3644億円で同272億円、不動産流通が3647億円で同644億円だった。各部門とも増益を確保したが、中でも戦略投資が前期比156・9%増と最も大きな伸びを示した。
野村不動産ホールディングスは売上高9425億円、営業利益1382億円とした。部門別の売り上げと事業利益は、住宅が4334億円で利益617億円、都市開発が3247億円で同539億円、海外が37億円で同27億円、資産運用が163億円で同105億円、仲介・CREが643億円で同189億円、運営管理が1298億円で同135億円だった。海外部門を除き、主要部門は増収増益だった。
主力エリアで明暗も
分譲マンションを主力とする企業では、MIRARTHホールディングスが初めて売上高2000億円台に乗せ、営業増益を確保した。コスモスイニシアはリノベマンションなどのレジデンシャル事業、収益物件販売のソリューション事業、さらに宿泊事業が好調だったことで2ケタ台の増収増益とした。
エスコン、明和地所、ゴールドクレスト、フージャースホールディングスや、投資物件比率の多いエスリード、FJネクストホールディングスも増収増益を確保したが、地方物件が多かったセントラル総合開発は「購入マインドの低下」が響き、営業減益となった。
分譲戸建ての飯田グループホールディングスは売上高1兆5088億円、営業利益944億円を計上した。販売価格が高止まりして、「地方部で一次取得層の購入マインドに慎重さが残るものの、首都圏を中心とした潜在的な住宅需要は依然として底堅く推移した」と説明する。
関東圏を主力とするケイアイスター不動産は主力の分譲住宅9232棟を計上して増収増益。グランディハウスは販売戸数は減少したが「利益面では改善が進んだ」とした。地方都市を中心に築古住宅を買い取り、リフォームして中低所得層に販売するカチタスは連続で2ケタ増益とした。
大東建託長谷工不動産事業が続伸
大東建託は売上高1兆9847億円、営業利益1352億円の増収増益とした。建設事業の完成工事高は5442億円と増収を確保したが、人件費などの高騰で営業利益は451億円(前期比4・2%減)に減少した。これに対し不動産賃貸事業は売上高1兆2030億円で営業利益が855億円の増収増益として全体業績をけん引した。
長谷工コーポレーションは増収、2ケタ台の増益を計上。部門別の売り上げと営業利益は建設関連事業が9009億円で利益685億円、不動産関連事業が2932億円で同356億円、管理運営事業が1654億円で同82億円と、主力部門はいずれも増収増益とした。
不動産決算、最高更新相次ぐ
総合不動産大手5社はいずれも前年に引き続き、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の各指標で過去最高を更新した。
三井不動産は売上高2兆7097億円、営業利益3977億円を計上。それぞれ前期比3・2%、6・7%増加した。部門別の売上高と事業利益は、賃貸が9366億円で利益1770億円、分譲が7292億円で同1931億円、マネジメントが5114億円で同808億円、施設営業が2441億円で同463億円、その他が2882億円で同101億円。賃貸、分譲、マネジメント、施設営業の主要4部門の事業利益は過去最高を更新した。
その要因として、賃貸は「国内外オフィスの賃貸収益・利益の伸長など」、分譲は「国内住宅分譲の順調な引き渡し、販売用不動産・固定資産の売却の進ちょくなど」、マネジメントは「カーシェア事業での収益増加、プロジェクトマネジメントフィーの増加など」、施設営業では「ホテル・リゾートの収益・利益の伸長、東京ドーム使用料の増額改定など」を挙げている。
三菱地所は売上高1兆7461億円、営業利益3297億円を計上した。部門別の売り上げと営業利益はコマーシャル不動産が6169億円で利益1356億円、丸の内事業が4089億円で同975億円、住宅事業が4538億円で同572億円、海外事業が1988億円で同571億円、投資マネジメント事業が370億円で同14億円、設計監理・不動産サービス業が884億円で同126億円。投資マネジメントを除き、増収増益を確保した。
コマーシャル不動産事業は「オフィス・ホテル・商業施設ともに好調に推移。物件売却益の大幅増加によって増益」、丸の内事業は「再開発に向けた閉館による減益要因があったものの、増額改定などによる既存ビル賃貸利益増が上回り、営業利益は増益。新規リーシング、既存ビル賃料改定は堅調に推移。26年3月末時点での空室率は0・55%」、住宅事業は「国内分譲マンションの増益で増益」、海外事業は「米国データセンターなどの物件売却益の増加などで増益」などと説明した。
住友不動産は売上高1兆577億円、営業利益2991億円を計上した。部門別の売り上げと営業利益は、不動産賃貸が4606億円で利益2101億円、不動産販売が3240億円で同762億円、ハウジング(旧完成工事)が1889億円で同134億円、ステップ(旧不動産流通)が753億円で同236億円だった。主力の不動産賃貸に加え、不動産販売、ステップ事業が最高益を更新した。既存ビルの期末時点の空室率は4・3%で、前期末(5・8%)より大幅に改善した。
東急不動産ホールディングスは売上高1兆2460億円、営業利益1668億円を計上した。部門別の売り上げと営業利益は都市開発が3999億円で利益752億円、戦略投資が1466億円で同132億円、管理運営が3644億円で同272億円、不動産流通が3647億円で同644億円だった。各部門とも増益を確保したが、中でも戦略投資が前期比156・9%増と最も大きな伸びを示した。
野村不動産ホールディングスは売上高9425億円、営業利益1382億円とした。部門別の売り上げと事業利益は、住宅が4334億円で利益617億円、都市開発が3247億円で同539億円、海外が37億円で同27億円、資産運用が163億円で同105億円、仲介・CREが643億円で同189億円、運営管理が1298億円で同135億円だった。海外部門を除き、主要部門は増収増益だった。
主力エリアで明暗も
分譲マンションを主力とする企業では、MIRARTHホールディングスが初めて売上高2000億円台に乗せ、営業増益を確保した。コスモスイニシアはリノベマンションなどのレジデンシャル事業、収益物件販売のソリューション事業、さらに宿泊事業が好調だったことで2ケタ台の増収増益とした。
エスコン、明和地所、ゴールドクレスト、フージャースホールディングスや、投資物件比率の多いエスリード、FJネクストホールディングスも増収増益を確保したが、地方物件が多かったセントラル総合開発は「購入マインドの低下」が響き、営業減益となった。
分譲戸建ての飯田グループホールディングスは売上高1兆5088億円、営業利益944億円を計上した。販売価格が高止まりして、「地方部で一次取得層の購入マインドに慎重さが残るものの、首都圏を中心とした潜在的な住宅需要は依然として底堅く推移した」と説明する。
関東圏を主力とするケイアイスター不動産は主力の分譲住宅9232棟を計上して増収増益。グランディハウスは販売戸数は減少したが「利益面では改善が進んだ」とした。地方都市を中心に築古住宅を買い取り、リフォームして中低所得層に販売するカチタスは連続で2ケタ増益とした。
大東建託長谷工不動産事業が続伸
大東建託は売上高1兆9847億円、営業利益1352億円の増収増益とした。建設事業の完成工事高は5442億円と増収を確保したが、人件費などの高騰で営業利益は451億円(前期比4・2%減)に減少した。これに対し不動産賃貸事業は売上高1兆2030億円で営業利益が855億円の増収増益として全体業績をけん引した。
長谷工コーポレーションは増収、2ケタ台の増益を計上。部門別の売り上げと営業利益は建設関連事業が9009億円で利益685億円、不動産関連事業が2932億円で同356億円、管理運営事業が1654億円で同82億円と、主力部門はいずれも増収増益とした。

