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世田谷に木造3階建て老人ホーム/投資家向け物件で全62室/建物計画など「4つの課題」を克服/三菱地所レジ、構造公開

世田谷に木造3階建て老人ホーム/投資家向け物件で全62室/建物計画など「4つの課題」を克服/三菱地所レジ、構造公開

  • 2026.05.11
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建設現場の全体風景

 三菱地所レジデンスは、東京都世田谷区新町1丁目で開発中の木造3階建て・介護付き有料老人ホーム「チャームプレミア桜新町」の報道向け構造見学会を開いた。2×4工法の中大規模木造建築で、共用部の柱の配置を工夫するとともに、強固な梁を採用することで、木造ながら開放感のある大間口・大空間を実現した。建物が3階まで立ち上がり、柱や梁など木構造を視認できるタイミングで実施した。
 開発地は、東急田園都市線桜新町駅から徒歩10分の住宅街。企業の社宅跡地を三菱地所レジデンスが取得し、投資家向け物件として開発中。有料老人ホーム開発は9年前から手がけ、実績は約50棟。同社が用地の取得から企画、開発を行った上で運営を外部事業者に委託。軌道に乗せた後、投資家に販売するなどの事業方式を採用。これまでは鉄筋コンクリート(RC)造建物だったが、今回は初の中大規模木造建築とした。
 プロジェクトは、運営がチャーム・ケア・コーポレーション、将来取得者(受託者)が三菱UFJ信託銀行と決まったうえでの3社協働プロジェクト。敷地面積が2508m2で、延べ床面積は3368m2という規模。施設は全62室(定員72人)。昨年9月に着工し、竣工予定は今年11月末。開業は来年1月。
 同社執行役員で投資アセット企画開発部長の渡辺昌之氏は、「木造はCO2の固定・削減効果のほか、穏やかな時間を過ごせる温かみのある施設」として検討したが、「4つの課題があった」とふり返った。それは(1)建物計画(大空間、大開口、グレード感)、(2)運営事業者と入居者の理解と評価、(3)工事コスト、(4)投資家の評価--だった。
 建物の1階は大梁と柱で共用施設の大空間を実現し、2~3階に居室を配置。外壁も木造らしいグレード感のある計画とした。コストはRCと同等だが、工期はRCより2カ月短縮できること、さらに収益性・資産性では経済耐用年数で見るとRCと同等であり、環境性能は優れている--などを判断材料として木造化に踏み切った。
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