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サンケイビルで初/東神田に木造混構造ビル/地下鉄「秋葉原」駅徒歩6分の神田川沿い/「資源」「太陽光」などで環境配慮

サンケイビルで初/東神田に木造混構造ビル/地下鉄「秋葉原」駅徒歩6分の神田川沿い/「資源」「太陽光」などで環境配慮

  • 2026.07.27
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 サンケイビルは7月22日、東京都千代田区東神田2丁目で竣工した木造混構造の中高層オフィスビル「KiGi AKIHABARA」を報道向けに公開した。同社としては初の木造と鉄骨造のハイブリッド構造となる。木材使用量は87立方メートル、炭素固定量は約61・8トン。
 サンケイビルの朝日昭博常務取締役は「本物件は、木材利用、CO2削減、既存資源の活用など、これからの都市開発に求められる環境配慮を具体的な建物の形として実装。木材利用の先導性が評価され、国土交通省の『令和6年度優良木造建築物等整備推進事業』の先導枠にも採択された」と話した。
 同物件は、東京メトロ日比谷線秋葉原駅から徒歩6分の神田川沿いに位置。169m2の敷地に9階建て延べ床面積1072m2を開発した。設計は熊谷組一級建築士事務所、施工は熊谷組と住友林業が担った。環境認証はZEBレディを取得。入居開始は9月頃。
 賃料は周辺相場より少し高めか同程度の設定。担当者によると「内装の木質化が好評」「セットアップオフィスの引き合いが多い」という。
 1階はカフェ、2階は共用ラウンジ、3~9階がオフィス(101m2)で、屋上にはテラスを設けた。3階と8階、9階はセットアップオフィス。
 既存の杭を避けた場所に新築杭を配置し、上部に鉄骨造、南北に持ち出した部分には荷重の軽い木造を採用。既存杭のうち、2本は建物を支える杭として活用した。
 南北の木造部分は「λ―WOOD2.(ラムダウッド・ツー)」の柱・梁を採用。芯材(木材)と石こうボードを接着剤で付けないので、解体時には木と石こうボードが分離できる特徴を持つ。
 今回木造技術として国内で初めて採用したのは「ラムダウッド・ツーの90分耐火梁」(熊谷組)「ドレスウッド柱」(同)「KS木質座屈拘束ブレース」(同、住友林業)。
 こうした木造技術を活用することで、完成した同物件のCO2削減量(構造体)は、すべて鉄骨造で建築した場合と比べて、約112・3トン(約19%)削減。さらに、鉄骨にCO2排出量の少ない電炉材を一部使用することで、合計約380トン(約44%)のCO2を削減した。
 このほかにサステナブル関連では、サンケイロジの屋上太陽光発電所で生み出した再生可能エネルギーの環境価値を証書化。同社初の使用電力の実質100%再生可能エネルギービルを実現した。屋上の南側には建材一体型太陽光発電ガラスを設置した。また、西側にはペロブスカイト太陽電池を設置し実証実験を行う予定だ。
■森とつながる/取り組みを実施
 開業後は(一社)ASIBA、(株)ソマノベースと連携。(1)ASIBAが親子で制作するワークショップ「森ごとクレヨン」(廃棄される木、枝などから抽出した100%天然のオイルを活用)、(2)どんぐりから植林用の苗木を2年間育て森に植林する体験「MODRINAE(戻り苗)」(ソマノベース)、(3)KiGiサステナブルオープンラボを8月から月1回(計6回)「『サステナビリティ』と『森林保全』」をテーマにセミナーや体験会(同)--を行う。森とつながるきっかけづくりに取り組む。

神田川沿いに立つ「KiGi AKIHABARA」の外観

屋上テラスからの眺め

9階セットアップオフィス内

枝の形をした「森ごとクレヨン」。木の香りがする

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