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S&P/ジャパンリアルエステイト投資法人の格付けを引き上げ

  • 2008.03.28
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 スタンダード&プアーズ(S&P)は3月28日、ジャパンリアルエステイト投資法人(JRE)の長期格付けを「シングルAプラス」から「ダブルAマイナス」に、短期格付けを「A-1」から「A-1プラス」に、それぞれ1段階ずつ引き上げた。長期格付けに対するアウトルックは「安定的」。

 格上げの理由は、①資産規模の拡大に伴いポートフォリオの質やキャッシュフローの安定性が改善し事業基盤が強化されている、②外部成長の過程で昨今の厳しい金融・資本市場環境下においてもレバレッジコントロールの実績を積み上げて保守的な運営をしている、③多様な資金調達手段と潤沢な手元流動性を確保し財務の柔軟性が向上している――などに基づいている。JREはオフィス特化型J-REITの中で2番目の資産規模。三菱地所(A+/安定的/A-1)、東京海上日動火災保険(AA/安定的/A-1+)、第一生命保険(A/安定的/--)、三井物産(A/ポジティブ/A-1)がスポンサーで、その信用力は改善傾向にある。スポンサーの信用力の高さは、JREの強み。

 JREは3月28日時点、東京23区を中心に全国に53件のオフィス物件を所有、総取得価格は5190億円。物件のほかに晴海フロント特定目的会社の優先出資証券(12.7億円)も保有している。最大物件は「北の丸スクエア」。ポートフォリオ全体の約15.7%を占め、特定資産への集中リスクがあるものの、①同ビルの立地条件は希少性が高い、②スペックの優位性、③長期リースによる安定したキャッシュフローで、そのリスクは軽減されている。

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