スタンダード&プアーズ/不動産業界見通し発表、三井不・菱地所・住友不は外部環境悪化に耐える
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2008.04.23
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スタンダード・アンド・アーズ(S&P)は4月23日、日本の不動産業界に関するリポートを発表した。それによると、不動産価格やマンション販売状況、資金調達環境などに対する先行き見通しに不透明感が増しているものの、同社が格付けを付与している大手総合不動産会社3社(三菱地所・三井不動産・住友不動産)は、多数保有する優良賃貸資産からの高水準の賃料収入などを背景に強い事業基盤を有しており、信用力は当面安定して推移すると見ている。各社とも事業モデルが複雑化する中でもリスク管理能力を向上させている点や資産の質が改善し、キャッシュフローの安定性も高まっていることから、外部環境が悪化しても収益基盤が大きく毀損する可能性は低いという判断だ。