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三菱地所/藤和不動産を完全子会社化、藤和不は上場廃止へ

  • 2009.02.06
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 三菱地所は2月5日、子会社の藤和不動産に対し185億円の資本を注入すると発表した。第三者割当増資を引き受け、株式交換で4月30日に完全子会社にする。近く普通株と優先株を引き受ける。マンション市況の一段の冷え込みで藤和不が09年3月期に大幅な最終赤字になるのに対応し、資本注入で藤和不の財務基盤を拡充するのが狙い。藤和不は期限が迫っている資金需要に充当する。菱地所が資本注入するのは3度目。藤和不は杉浦重厚社長ら役員の報酬の10~25%を削減する。23日に上場廃止になる見通しだ。

 藤和不の09年3月期連結最終損益は従来予想の38億円の赤字から380億円の赤字(前期は56億円の黒字)になる見通し。マンションの棚卸資産の評価損や、繰り延べ税金資産の取り崩しで多額の損失を出す。

 完全子会社化について、菱地所の飯塚延幸副社長は、「藤和不の高い営業力を買っている。今後については、三井不動産レジデンシャルのような形も(グループの位置付けとして)一つの選択肢だ」と話す。

 日本格付研究所は同日、藤和不の長期優先債務格付け「A+」をモニター(ポジティブ)の対象にした。

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