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東京・京橋でオフィス中心の大規模複合施設に着手

  • 2010.10.19
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 京橋開発特定目的会社など6社は10月18日、「京橋3-1プロジェクト」の工事に着手した。オフィスや商業施設、医療施設などが入る大規模複合ビルを開発する。2013年3月の竣工を予定している。東京駅から徒歩6分、地下鉄京橋駅に直結する利便性に加え、銀座や日本橋といった日本最大の商業地にも隣接しており、新たなビジネス拠点の創造を目指す。総事業費と各社の事業比率は未公表。



 同計画は、都市再生緊急整備地域に属し今年3月に都市計画決定。国土交通省の住宅・建築物省CO2先導事業の各認定も取得した。環境配慮型のオフィスを中心に整備するもので、規模は地下4階地上24階建て延べ11万7000平方メートル。7~24階にオフィスを配置する。東京駅周辺エリアで最大級となる約3400平方メートル超の基準階専有面積を誇る。大企業の本社機能としての利用を想定してリーシング活動をする。



 地下1~3階は商業施設とし、約4700平方メートルに物販や飲食店、スーパーマーケットといった店舗を誘致したい考え。銀座から東京まで回遊する工夫で誘致する。3~5階に医療施設や子育て支援施設、カンファレンス施設などの機能を誘致してビジネスから一般利用まで幅広く支援する。同エリアには、従業員に外国人を抱える企業も多いため、外国人にスムーズに対応できる医療施設にし、子育て支援もバイリンガルのスタッフを配した保育所の誘致を念頭に置くなど国際化に対応したサポートを行う。



 欠かせない環境対策としては、太陽光発電や高効率熱源機器といった最先端の省CO2技術を導入するほか、建物の外装部分には日射を遮る措置を施す。08年度版のCASBEEでSランクに相当する。6階部分には「(仮称)京橋環境ステーション」を設けて周辺地域のCO2削減にも取り組む。



 また、低層部分には約3000平方メートルの面積を使い緑化したオープンスペースを創出。ヒートアイランド対策を講じながら利用者の憩いの場とする。



 事業主は、京橋開発特定目的会社のほか、京橋三丁目特定目的会社、第一生命保険、片倉工業、清水地所、ジェイアンドエス保険サービス。プロジェクトマネジメントを東京建物が担当する。
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