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中古戸建てにインスペクション、瑕疵保険付けて仲介/リストが新サービス

  • 2011.11.01
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 神奈川県内を中心に開発、不動産仲介を展開するリスト(横浜市中区、北見尚之社長)は、専任媒介を受けた中古戸建てにホームインスペクション(住宅診断)を導入し、公的制度に基づく瑕疵担保保険を付与して仲介するサービスを始めた。住宅診断と保険費用の約20万円は同社が負担する。仲介業者がこうした費用を負担するのは全国でもめずらしい。



 同社と専任契約を結んだ築2年以上の新耐震物件が対象。媒介契約後、検査事業者による住宅診断を実施し、瑕疵保険への加入の可否をチェックする。検査に合格した物件が成約した場合、引渡し前に瑕疵保険に加入する。検査事業者は神奈川県建築確認検査機関と確認サービスの2社、保険は住宅瑕疵担保責任保険法人のハウスジーメンと提携した。



 瑕疵保険は構造躯体の瑕疵と雨水の浸入のほか、給排水管、電気配線、ガス管の不具合を最大1000万円まで5年間保証する。一般的に、個人間の中古住宅取引における売主の瑕疵担保責任は引渡し後3カ月程度となっていることが多く、隠れた瑕疵が見つかっても売主に補修する資力がないこともある。保険の導入でこうしたリスクを軽減する。



 同社の売買仲介は年1000件程度を取り扱う。手数料収入は約20億円。新サービスの導入で手数料収入が減る可能性もあるが、「安全な取引を期待する売主、購入者からの反響が期待できる」(同社)としており、取扱件数増によるシェア向上を図るとしている。
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