三菱地所／系列リートに「赤坂パークビル」を608億円で売却

　三菱地所は、簿価が353億円の「赤坂パークビル」を系列リートのジャパンリアルエステイト投資法人（ＪＲＥ）に608億円で売却した。投下資金を回収して今後の事業資金に当てる。同ビルは地上30階、地下2階建て延べ9万7489平方メートル。



　一方のＪＲＥは、保有ポートフォリオのなかで「赤坂ビル」が取得価格ベースで3番目の規模となり、ポートフォリオ総額の8.5％相当を占める。稼働率は9月末時点で99.7％。物件取得資金は借入金と自己資金で賄う。このため米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズでは、「有利子負債の比率など財務内容が一時的に悪化する。半年以内に有利子負債の削減が進まない場合には格付けに対する下方圧力が高まる」としている。