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都宅協 12ブロック編成への挑戦 〈1〉/第8ブロック長 谷雄介氏/組織スリム化で財政面が強化

都宅協 12ブロック編成への挑戦 〈1〉/第8ブロック長 谷雄介氏/組織スリム化で財政面が強化

  • 2025.06.03
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谷雄介氏

 2024年3月末現在の宅地建物取引業者数は13万超だった(国交省調べ)。10年連続で増加を推移する一方で、東京都宅地建物取引業協会は23年4月に12ブロック体制へと再編成を行い、組織のスリム化と財政の健全化を目指した。この取り組みは、少子高齢化や後継者不足などの課題を抱える不動産業界に、効率的で強い組織を構築するための一歩となった。さまざまな団体や支部組織などでも同様の課題をかかえる今般、同協会がどのような取り組みを行いブロック制に成功したのか継続して紹介していく。第1回は第8ブロック長の谷雄介氏に取り組み状況を聞いた。

 本部の意向によって「会員ファースト」を掲げ、組織のスリム化と財政の健全化を目指した組織再編に対し、第8ブロックでは統合を行わなかったものの名称変更と新体制の目的を会員に周知しながら進めていく取り組みを行った。
 東京都宅建が強い組織になり、会員への支援やサービスを充実させることをモチベーションにして進めていった。反対意見や賛成意見といった具体的な面では、名称変更のところで会員や対外的にわかりにくいのではないかと言う意見が多かった。
 この取り組みによるメリットは、12ブロックになり組織のスリム化と財政面で組織の強化が図れたこと。デメリットは、「第8ブロック」の名称が一部浸透していない部分があり説明が必要な場面があること。また、支部統合を行ったブロックは、他支部間の交流が増え、行事が盛り上がるという予想外の良い出来事もあった。
 2年が経過して感じることは、ブロックでは名称変更も役員の間で浸透してきた。本部では開催する委員会などで32支部から来ていた委員長が12人になり、規模が縮小され迅速に柔軟な対応ができるようになった。
 不動産業界が大きく変わろうとしている現在、当ブロックは会員間の交流やつながりを増やし、その中で地元ならではの貴重な情報交換をしていくことを目指している。また法改正や営業ツールなども適宜発信し、今まで同様に会員支援にも力を入れていく。

■統廃合を検討している他団体や支部組織へ一言
 組織の未来を考えていく中で統廃合という選択肢は必ず出てくると思うが「会員ファースト」を掲げ地域の特性や今までの実績の分析を行い、組織の持続的な発展につなげて欲しい。
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