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新宿にレジホテル3弾/全65室で9月25日開業/日鉄興和不、インバウンド、家族、グループ向け

新宿にレジホテル3弾/全65室で9月25日開業/日鉄興和不、インバウンド、家族、グループ向け

  • 2025.09.22
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バンクベッドが2つ付いた4人部屋の室内

交流の場となる11階の屋外テラス

 日鉄興和不動産(東京都港区、三輪正浩社長)は9月25日、レジデンシャルホテル事業の第3弾となる「&Here SHINJUKU(アンドヒア新宿)」(新宿区新宿2丁目、13階建て、全65室)を開業する。昨年3月の「アンドヒア東京上野」、今年3月に開業した「アンドヒア大阪難波」に続く3号店。いずれもインバウンド需要の多いエリアでの出店。運営は100%出資子会社のNSKREホスピタリティ。
 現地は東京メトロ丸ノ内線・副都心線、都営新宿線新宿三丁目駅から徒歩3分、JR新宿駅からは徒歩12分。歌舞伎町やゴールデン街、新宿駅周辺の繁華街と、新宿御苑の緑が隣接するユニークな立地を生かし、「遊び心」と「安らぎ」という2つの異なる要素を融合させた空間を創造する「NEO PUBLIC HOUSE~緑に囲まれた新しい街の社交場」をコンセプトとした。
 フロントロビーは11階に配置し省人化対応とした。屋外テラスには火を囲んで語らえる場、団らんの場、プライベートな時間を過ごせる場など、用途に合わせて使用できるエリアを用意。またフロント横にはDJブースを設置し、音楽イベントなどを通じて交流が生まれる場を目指した。共用施設は11階と1階(ランドリーなど)に集めた。
 客室はインバウンドや国内の家族、友人・グループなどを想定した3人部屋(19室、27~30m2)、4人部屋(44室、38m2)、6人部屋スイート(2室、72m2)で構成。バンクベッド部屋、畳敷きの部屋、サウナ付きなど全11タイプ。6人部屋スイートはプレミアタイプで、趣向を凝らしたバーカウンターのある「宴」の部屋と85インチの大型テレビを設置した「銀幕」の部屋とした。IHクッキングヒーター、洗濯乾燥機(4人部屋以上)付き。
 宿泊料金は一泊3人部屋が3万円から、4人部屋が5万円からという設定(季節などで変動)。9月16日時点の予約状況について、同社では「すでに6~7割を確保して好調。インバウンドが95%を占め、売れ筋はバンクベッド付きの4人部屋で5万円からのタイプ」と話している。

3都府県で11棟進行中
 日鉄興和不動産がレジデンシャルホテル事業に参入することを決めたのはコロナ禍の2020年。その年、第1号案件「上野」の用地を取得。22年に直営化に向けてホテル運営会社を設立した。急回復するインバウンド需要への対応と、カスタマーの不満を解消するための施設が必要と判断したことが背景にあった。
 訪日客の半数が「3人以上のグループ」で、その約8割が「滞在日数4日以上」。国内客ではアクティブシニア層の需要も増加していた。一方、主要都市で「3人以上で宿泊可能な客室は全体の4%程度しかない」こと、長く滞在しても疲れない「暮らすように滞在」できるホテルが希少であること。また「毎日外食も疲れる」とか、宗教上の理由での自炊ニーズも一定数あること確認していた。
 第1号案件「東京上野」は昨年3月に開業。欧米系の訪日客を中心に、今年4月に開業した「大阪難波」はアジア系訪日客を中心にそれぞれ順調に稼働している。第3弾の「新宿」も予約状況から見て順調な始動となりそうだ。
 この3棟を含め、現在3都府県で11棟、約1200室の計画を進行中。地域別では首都圏が6棟750室、関西が4棟350室、その他1棟100室。計画によると、27年2月に「博多」、5月に「浅草」をそれぞれ開業する予定だ。
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