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湯島ハイタウン、1室を改修/通り土間などで「緩やかなつながり」意識/コスモスイニシア

湯島ハイタウン、1室を改修/通り土間などで「緩やかなつながり」意識/コスモスイニシア

  • 2025.09.15
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 コスモスイニシアは9月3日、「湯島ハイタウン」(東京都文京区、地上16階地下1階建て)の1室(56m2)を(株)ヤマムラとリノベーションし、内覧会を開いた。都市と住宅、人と人とを緩やかにつなぐことを意識した「間(ま)のある暮らし」をテーマとした物件で、孤独を感じさせない、ほど良い距離感の工夫を室内に取り入れた。メインターゲットは40~50代の2人世帯や単身世帯を想定しての計画。
 今回のテーマは、(1)全国で「孤独感がある」人は約4割に上る(内閣府24年調べ)こと、(2)同じ棟内に入居する喫茶店にヒアリングを行ったところ、新築から2人世帯で入居し、その後も単身で住み続けている人が多いという点--などから採用した。
 同物件はB棟の8階に位置。お盆前に竣工し、お盆明け頃から案内を開始。A棟・B棟の入居者向けに内覧会を実施したところ約30組の来場があった。
 同社の流通事業部商品企画部建築二課チーフの伊藤祥子さんによると、特に好評だったのは「景色の良さを生かした間取り」という。玄関から入ると扉などの仕切りがなく、リビングの窓からは外の景色が見通せる開放感が感じられた。
 また、キッチン前まで引き込んだ「通り土間」も好評だったという。同氏によると、企画の意図としては「昔ながらの、お裾分けをしに寄った人が気軽に寄れるように設計した。靴を脱いで上がるのは敷居が高く感じられるが、キッチン前まで延ばすことで気軽に中まで入ってこられるようなつくりにして、つながりが感じられるようにした」などと話した。
 室内は特別加工したラワン材を引き戸やキッチン、収納など至る所に採用しており、統一感のあるデザインとした。
 「間のある暮らし」は今後継続してヤマムラと取り組んでいく予定で、緩やかにつながる工夫として取り入れた(1)通り土間、(2)R型キッチン、(3)雪見障子など古材の活用、(4)可動建具の壁--などは率先して取り入れていくとした。
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