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日本橋のビルで凶悪犯罪対策訓練/三井不 警察、消防、消防団と/まず自衛消防隊がさすまた防御

日本橋のビルで凶悪犯罪対策訓練/三井不 警察、消防、消防団と/まず自衛消防隊がさすまた防御

  • 2025.10.28
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スーパーアンビュランス

日本橋室町三井タワー 大屋根広場

 三井不動産は10月21日、日本橋室町三井タワーで警視庁中央警察署、東京消防庁日本橋消防署、日本橋消防団と協力して、傷害と放火を想定した凶悪犯罪対策訓練を実施した。同社にとって、稼働中のビルで犯罪対策訓練を行うのは初めて。
 訓練は午前9時、商業施設1階通路で刃物を持った警察官扮する「凶悪犯」が暴れ、通行人らを傷つける場面から始まった。店舗スタッフの連絡を受けて、さすまた(刺股)を持った複数の三井不動産グループ自衛消防隊(ビルスタッフ)が到着。犯人と通行人、負傷者を引き離して防御。その間、他のスタッフが負傷者らを保護し、大屋根広場へ避難させる。なおも暴れる犯人はスタッフを押しのけるように広場まで突進。そこで駆け付けた警察官にバトンタッチ。警察官が刃物を振り回す犯人と格闘の末、身柄を確保したが、一件落着とはいかなかった。
 商業施設は火がはなたれ、そこには救助を待つ人がいた。今度は消防隊の出番。消防隊は消火活動と救助活動を同時に進め、けが人を無事運び出しストレッチャーに乗せて完了。並行して日本橋消防団が放水消火訓練を行った。そこに多くのけが人の救護ができる大型救急車「スーパーアンビュランス」が到着して、一連の訓練は終結した。
 今回の訓練はデフリンピックや年末年始を控え、また無差別犯罪の問題を踏まえ、自衛消防隊の活動技術と警察署、消防署、消防団との連携力の一層の向上を図ったもの。近隣の事業所や町会の人たちにも観覧してもらい、地域の防犯・防災力の向上につなげる狙いもあった。
 訓練後の講評で三井不動産ビルディング本部の中原修部長は、「大変いい訓練ができた。常日頃から連携して安全安心に努めているが、防犯の面でも関係者が一堂に集まって訓練できたのは貴重な経験。今後も連携していきたい」と話した。
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