業務効率化、非住宅事業を拡大／構造解析支援システム開発で／トヨタＨなど

　トヨタホーム（名古屋市東区、西村祐社長）は、リバネス、ヒューマノーム研究所、ソーラーテックの３社と共同で、ＡＩとＡＩエージェント技術を活用した構造解析支援システムを開発した。
　ＡＩが構造部材の修正・最適化を自動で行い、ＡＩエージェントが解析作業の繰り返し処理を自動化することで、業務時間の半減が見込まれる。従来１カ月以上要した解析プロセスは約半分に短縮することができる。
　同社は、主力の鉄骨ユニット工法による戸建て住宅の新築請負事業に加え、非住宅分野での鉄骨ユニット工法事業の拡大を推進。社員寮や店舗、医療介護施設、神社仏閣など多様なニーズへの対応を強化している。
　通常の戸建て住宅は型式適合認定を受けており、専門技術者による詳細な構造計算が不要だが、非住宅案件では、つど詳細な構造計算が必要で、技術者の負担が大きく対応の遅れが受注機会の損失につながるという課題があった。
　同システムによって、構造解析業務の大幅な効率化を実現し、設計から施工までのリードタイムを短縮する。
　今後は、トヨタホーム販売会社に加え、協力設計事務所など外部パートナーにも展開し、構造計算にかかるリードタイム削減を図る。トヨタホーム販売会社では、営業・設計・施工が一体となってシステムを活用することで提案段階から構造安全性やコスト最適化を可視化し、顧客に対してより迅速かつ説得力のあるプラン提案を可能とする。