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三菱地所、丸の内で99回目総合防災訓練/グループ社員2千人と関係先が参加、警察・消防と連携で

三菱地所、丸の内で99回目総合防災訓練/グループ社員2千人と関係先が参加、警察・消防と連携で

  • 2025.09.08
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 三菱地所は9月1日早朝から、東京・丸の内エリアを中心に三菱地所グループ社員約2000人と関係先が参加する総合防災訓練「ひと×まち防災訓練」を実施した。警視庁・東京消防庁と連携のうえ、オフィス街を交通規制し、就業者や来街者にも参加してもらいながら、大規模な訓練を実施した。
 丸の内二重橋ビルでは、震度6強の地震による火事発生を想定したビルの大規模消防訓練として、はしご車を利用した救出救助訓練、緊急脱出訓練、避難・応急処置訓練、放水訓練などを実施した。また隣の閉館した解体工事現場(国際ビル)では、地震発生後、ビル内に多数の要救護者がいることを想定した訓練などを実施した。
 具体的には、警視庁警備犬・ドローン活用によるビル内の捜索訓練、警視庁機動隊による救出救助訓練、車両内閉じ込めの救出救助訓練、東京科学大学災害派遣医療チームと協力したトリアージ訓練、消防による室内に閉じ込められた要救助者の救出救助訓練(入口扉をエンジンカッターで破壊)、要救助者の搬送訓練、屋上からの懸垂降下による救出救助訓練などを行った。
 このように連携した合同訓練とすることで、丸の内のまちと解体するビルを活用しながら、普段はなかなか実施できない内容の訓練を実施。関係者にとって実効性の高い内容としたようだ。このほか、丸の内エリアでは消火器・消火栓を使った訓練や煙体験ハウス、VR防災体験車を配備。多くの就業者や来街者も参加して、まち全体で防災意識を高めた「防災の日」の訓練となった。
 三菱地所の中島篤社長は講評で「残念ながら今年も各地で自然災害が起きている。そんな中、今年も警察・消防の方々と合同訓練ができたことに感謝を申し上げたい。今後も丸の内エリアの防犯・防災、安全・安心に心を配りたい」と話した。
 三菱地所の災害対策は、前身の三菱合資会社地所部が1923年の関東大震災時に、旧丸ビルやその周辺で飲料水の提供や炊き出し、臨時診療所の開設などを行ったことが契機。以来、毎年9月1日に総合防災訓練を実施し、今回で99回目(コロナ禍などで中止の年も)となった。
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