
日本橋ガイドに分身ロボ「OriHime」/肩に乗せ会話して巡る/「移動困難者」の就業機会に実証で評価、英語対応も/三井不とオリィ研
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2025.09.17
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三井不動産とオリィ研究所(東京都中央区、吉藤健太朗・笹山正浩代表取締役)は9月11日、東京・日本橋エリアで分身ロボット「OriHime」を活用した新たな観光体験「OriHime日本橋ガイドツアー」を正式に開始した。OriHimeは遠隔地にいるパイロット(操作者)がロボットを介してその場に“分身”のように存在し、リアルタイムで会話やしぐさを交えながらコミュニケーションできる遠隔操作ロボット。
この分身ロボットは、吉藤代表が病気や障害・子育て・介護などの理由で外出が難しい「移動困難者」でも社会参加を可能にするもう一つの身体として開発。4年前に移動困難者の就業機会につなげようと、日本橋本町に分身ロボットカフェを開設・運営したのに続き、三井不動産と共同で日本橋ガイドツアーの準備を進めてきた。
OriHime日本橋ガイドツアーは、パイロットがOriHimeを操作しながら街の観光案内をするもの。参加者は専用リュックサックの肩に乗せたOriHimeを通じてパイロットと目線を共有し、会話をしながら歩くことで、一緒に街を巡っているような臨場感のある観光体験ができるのが特徴だ。
吉藤氏によると、「今年1月から実験を開始。3月から実際に有料のテスト段階に入り、6月以降は月間20回程度の実証を重ねてきた」。パイロットは現在「100人近く」となり、「日本橋のまちを覚える研修や英会話の猛勉強」を行って正式始動に臨んだ。
特に難しかったのはインバウンド客に対応する際の英会話の問題。「AIの通訳・翻訳機能での対応も考えたが、多少つたない英語でもいいから生の声で会話してほしい」との声が圧倒的に多く、パイロットの皆さんも「カンニングペーパーを張りながら一生懸命に対応した」のが評価につながったという。
パイロットの英語でのガイドはすでに海外からも大きな注目を集め、インバウンド向けの新たな観光資源の創出だけでなく、遠隔からのガイドを可能にすることで、観光業の人材不足という社会課題の解決にもつながる取り組みとなる。
なお、ガイドの予約はオリイ研究所が運営する分身ロボットカフェ「DAWN ver.β(ドーン バージョンベータ)」の公式サイトから。観光コースを設定して対応する仕組みで、料金は1人1時間3300円。
この分身ロボットは、吉藤代表が病気や障害・子育て・介護などの理由で外出が難しい「移動困難者」でも社会参加を可能にするもう一つの身体として開発。4年前に移動困難者の就業機会につなげようと、日本橋本町に分身ロボットカフェを開設・運営したのに続き、三井不動産と共同で日本橋ガイドツアーの準備を進めてきた。
OriHime日本橋ガイドツアーは、パイロットがOriHimeを操作しながら街の観光案内をするもの。参加者は専用リュックサックの肩に乗せたOriHimeを通じてパイロットと目線を共有し、会話をしながら歩くことで、一緒に街を巡っているような臨場感のある観光体験ができるのが特徴だ。
吉藤氏によると、「今年1月から実験を開始。3月から実際に有料のテスト段階に入り、6月以降は月間20回程度の実証を重ねてきた」。パイロットは現在「100人近く」となり、「日本橋のまちを覚える研修や英会話の猛勉強」を行って正式始動に臨んだ。
特に難しかったのはインバウンド客に対応する際の英会話の問題。「AIの通訳・翻訳機能での対応も考えたが、多少つたない英語でもいいから生の声で会話してほしい」との声が圧倒的に多く、パイロットの皆さんも「カンニングペーパーを張りながら一生懸命に対応した」のが評価につながったという。
パイロットの英語でのガイドはすでに海外からも大きな注目を集め、インバウンド向けの新たな観光資源の創出だけでなく、遠隔からのガイドを可能にすることで、観光業の人材不足という社会課題の解決にもつながる取り組みとなる。
なお、ガイドの予約はオリイ研究所が運営する分身ロボットカフェ「DAWN ver.β(ドーン バージョンベータ)」の公式サイトから。観光コースを設定して対応する仕組みで、料金は1人1時間3300円。