下水道インフラ健全化/防菌・自己治癒技術で長寿命化推進/安藤ハザマ
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2025.11.17
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安藤ハザマ(東京都港区、国谷一彦社長)は、老朽化が進む下水道インフラの健全度向上を目的に、10月から専門チームを設置した。国内では埼玉県八潮市で発生した幹線下水道管路損傷による陥没事故を契機に、腐食対策の必要性が高まっている。国土交通省の特別重点調査では、8月時点で調査済み730㌔㍍のうち、最も危険度の高い「緊急度Ⅰ」と判定された要対策延長が72㌔㍍に達し、早急な対応が求められている。
同社は、調査から改築まで一連の技術を迅速に展開する体制を整備した。主な技術の一つである防菌コンクリートは、防菌剤を混和し硫黄酸化細菌による硫酸劣化を抑制するもので、環境への影響が少なく長期的な効果がある。現場打ちコンクリートやコンクリート二次製品で採用されている。
強アルカリ環境下でも代謝活動が可能な強アルカリ耐性菌「AH株」を用いたバイオスマートコンクリートは、ひび割れを自己治癒し鉄筋の腐食を防止する効果を持つ。漏水実験でも繰り返し導入したひび割れの閉塞を確認した。
このほか、専用モルタルと高分子シートを組み合わせたスラスラ工法によって、構造物と一体化した長期防食性能を発揮。下水道施設や排水処理施設での適用実績を有する。同社は今後、専門チームの成果を基に技術提案を進め、安全・安心な都市生活を支える下水道インフラの整備に貢献する方針である。
同社は、調査から改築まで一連の技術を迅速に展開する体制を整備した。主な技術の一つである防菌コンクリートは、防菌剤を混和し硫黄酸化細菌による硫酸劣化を抑制するもので、環境への影響が少なく長期的な効果がある。現場打ちコンクリートやコンクリート二次製品で採用されている。
強アルカリ環境下でも代謝活動が可能な強アルカリ耐性菌「AH株」を用いたバイオスマートコンクリートは、ひび割れを自己治癒し鉄筋の腐食を防止する効果を持つ。漏水実験でも繰り返し導入したひび割れの閉塞を確認した。
このほか、専用モルタルと高分子シートを組み合わせたスラスラ工法によって、構造物と一体化した長期防食性能を発揮。下水道施設や排水処理施設での適用実績を有する。同社は今後、専門チームの成果を基に技術提案を進め、安全・安心な都市生活を支える下水道インフラの整備に貢献する方針である。

